大学生って大変なんやな

今年の大学生はお祭り騒ぎ

 秋らしさが一層増し空気も冷たくなる今日この頃。現役大学生として、毎日パソコン画面を睨めつけるうだつの上がらない生活を送っている私だが、皆様いかがお過ごしだろうか。オンライン授業だけでなく、サークルにバイトに予備校にと、それぞれの人生を歩んでいるに違いない。それにしてもサークルとバイトのどっちもしている大学生って本当に俺と同い年なんだろうか。高校の活力をそのまま持ち越して生きているタイプなんじゃなかろか。文系理系の違い!とか都内に住んでるか住んでないか!とか、探せば言い訳を見つけることはできると思うが、それでも普通にすごい。とんでもねぇ。”大学生は人生の夏休み”なんて言うけれど、現役大学生が真実を述べます。大学生は人生の下積み期です。薔薇色人生なんてそこにはない。力づくで勝利を勝ち取る泥臭い忍耐と努力の時期。サークルとバイトを両立させているそこのお前。生きているだけで偉いので偉人名鑑に登録するように出版社に連絡しておくので前金として俺の口座にお金振り込んどいてください。

 サークルと言えば、11月初旬にオンラインで文化祭がある。昨今は大学一の祭事すらオンラインで行われる世の中らしい。オンライン文化祭ってなんだとしか思っていない俺だが、友人に話を聞くとオンライン上で舞台を上演するためにオフライン授業のない日でも大学まで通っているらしい。そういえばうちのサークルも電子版出すとか出さないとか言ってたような気がするな……サークルの週例会議出てねぇからなんもわかんねぇな……。でも出せるだけ良いほうだと思う。オンラインってことはサイトを使って出店するわけで、その申請ができる環境でないと出店すらできない可能性が出てくるわけで……。考えただけで忙しさが尋常じゃない。ようやるわマジで。

 まぁ何を言おうと特に仕事もない一般理系学生なので、今更文化祭に対してとやかく言ったところですべては後の祭りになるのがオチなんですケド……理工の文化祭もオンライン開催するらしいし、去年はサークルの仕事で全くいかなかったから今年はチラッと覗こうかな……。あ、そう考えるとオンラインだから一人で行くの気楽だな。暇人には意外と優しいのかもしれん。11月初旬の俺が忙しくないことを祈ろう。私たちは課題撲滅運動を推進しています。11月は課題撲滅月間!今決めました皆様よろしくお願いいたします。

ゼミってなんの言葉が由来なの?

 同級生の文系たちが口をそろえてゼミという言葉を発し始めたので、夏の終わりにセミファイナルの見過ぎで気が狂ったのかと不安になったがどうやらそうではないらしい。大学生は研究室のことをゼミと呼んで大学生らしさを自らの人生に言い聞かせているようだ。大学生はすぐに横文字使いたがるしな、これは仕方がない。

 とはいえ研究室もといゼミに一喜一憂している同級生が出てきたことに時間の流れを感じざるを得ないのは事実で、これから自らが歩むであろう地獄の1丁目を彼らが見せてくれていると思うと、他人事ハートを捨てるしかない。

 ゼミに入るための選考で面接やら課題やらなんやらかんやら色々とやらされて、入れるか否かに杞憂する人たちを見ると、大学推薦を決めるための担任との個人面談を思い出してしまう。大学でどの学部に入れるかは完全に成績順で決められる我が校の制度では、やはり微妙な成績の者に対しての反応が微妙になる。担任も確定的なことを言えないし、だからと言って否定してしまうと生徒が路頭にさまよってしまう。かくいう私もその一人で、希望した進学先をめちゃめちゃ渋られた。そうして志望先を少し変えてしまった結果、定員割れを起こして変更した後の第1希望に進学。結局大学の進学制度に助けられて希望の学科には進めたものの、あの時の選択が尾を引いたのは間違いないと思う。当時の担任に対する思いは割と渋いものがある。あの野郎適当ばっか言いやがって……。ちなみに成人の集いに行く気がない理由がここにもあったりする。本当に余談。

 何が言いたかったかというと、人生で大事な選択をするときは、自分の信じる道を行くべき。そこで失敗したとしても、そこまでの努力が全くもって意味をなさなかったことはない。逆に適当に受け流そうと選択を変更してしまうと、変にうまくいってしまった時に自分を苦しめ、努力もしないために失ったものを追い続けるようになってしまう。

 大学生は人生の夏休み、なんて言うけど確かにそうかもしれない。夏休みは自分のやりたいことをやる時期だ。大学生の時期ぐらい、自分の選択を貫き通して努力を重ね、成功まで忍耐して泥臭く生きていこうじゃないか。大学人生に幸あれ。頑張ろう現役大学生。頑張れ。